伝統的な沖縄民家には玄関がありません。外に向けて南向きに縁側が開かれ、日々の営みはすべてここから始まります。現代の住居のように私財やプライベートを守る要塞ではなかったのです。そこには沖縄の過酷な自然環境と折り合いをつけながら、ひとつの家だけでは生きていけないからこそ、繋がり合い支え合いながら力強くいきてきた先人の知恵が活かされています。
 そんな家々をふくむ島の風景も時代の流れと共に大きく変わろうとしています。伊是名島のあちこちに急速な過疎化に伴い主を失い放置された古民家が数多く見受けられるようになりました。居住者を失った家屋が瞬く間に老朽化していくことは既に知られている通りです。今、先人たちの知恵が積み重なった古民家が姿を消し、それらを中心とした島の景観が大きく変ろうといます。
 私たちは、これらの古民家を再生し、風景を守り残し伝える「古民家再生プロジェクト」を進めています。現在、4棟の古民家を再生し、1棟貸しの宿泊施設として運用しています。そこでは、過剰なサービスをそぎ落とし、ただそこに暮らすという一点の目的だけで提供している「暮らすように過ごす」宿泊古民家です。現在、観光という名の元にあらゆるものが観光アイテム化し商品化されていく中でこの再生古民家を中心に、島の自然や景観とその中で連綿と続けられている営みやそこに生きる島民と、ここを訪れる旅人が出会うことによるヒューマンスケールの物語、これこそ私たちが提案する旅のあり方です。このダイナミズムを生み出すのが伊是名島の再生古民家であり「古民家再生プロジェクト」が次世代に繋げようとする新しい取り組みのひとつです。

 私たちは、過疎化に伴い主を失い放置され朽ち果てようとしている沖縄民家を再生し、 変わりゆく島の風景を守ると共に、その再生古民家を「島暮らし」体験の宿泊滞在施設として有効に活用し、それを取り巻くコミュニティの中でスモール・ビジネスを発生させ、その家に積み重なってきた営みの文化と共に住民との関係性の再構築をめざし、古民家再生プロジェクトを進めています。
 しかし、私たちの「古民家再生プロジェクト」は、観光アイテムとしての「再生古民家」という箱づくりの事業ではなく、美しい島をつくること、美しい島を守ること、美しい島であり続けること、その活動そのものが島の資源として有効に機能することを実証する運動であり、島の誇りの創出と考えています。

【古民家の屋号について】

今では所有者の名前で呼ぶことも多くなりましたが、島では昔から家を呼ぶとき屋号で呼んできました。私たちは家の再生と共にその家の屋号も大切に伝えていきたいと思います。現在再生した古民家の呼称も「がーぺーちん」「あんじょーや」「まーちぬしちゃ」「にちぬへーく」と昔から呼ばれ続けてきた屋号をそのまま使用しています。
 例えば「まーちぬしちゃ」とは「松の下」と書きます。いまはもうありませんが昔この家の脇に大きな松の木があり、それがこの家の屋号の謂れです。屋号にはその家の歴史が込められているのです。この家を利用した旅人が近所のお年寄りにその名前の由来をたずねることで、素敵な旅の物語に出会えるかもしれません。

宿

「がーぺーちん」

字伊是名
★2007年再生
2007年運用開始

「あんじょーや」

字勢理客
★2008年再生
2009年運用開始

「まーちぬしちゃ」

字仲田

★2013年再生

2014年運用開始

「とくもりやー」

字伊是名 
★2016年再生
2018年運用開始予定

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